光が底まで届く、透き通った水

昨日のニュース・・・心にぽっかり穴が空いたみたいに悲しかった。

三浦春馬くん。

1度も会ったことはないけど、作品をいくつか見たり、インタビュー

を読んだりして、イケメン枠なんかにはおさまらない(いい意味での)

人間くささと、高い演技力の奥にある繊細な感受性が魅力的な役者さ

んだな、と思ってた。

1番最近見たのは「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。

不器用で、まっすぐで、どこまでも突っ走って、愛する人に誠実でい

ようとしてもうまく伝えられなくて・・。そんな自分に悶々とする朴

訥な好青年を、完璧に演じてた。

そして演技の向こう側に、三浦くんの透き通った心の底に反射する光

が見えて、それがとても印象的だった。

透明で綺麗な川は、強い陽射しが底までまっすぐ届く。

川底の石に乱反射して宝石みたいにきらきら光るのは、川の水の純度

が高いしるし。

彼の演技力はその純度が高い心を通して、役の感情が溢れ出てくるん

だろうなって、だからあんなに眩しいぐらい透明感が強いんだろうな

って思ってた。

死の理由についてはまだ何もわかってないし、憶測では絶対書きたく

ない。

今回のブログを書くきっかけは三浦くんのことだったけど、ここから

はそれを離れて書きます。

書きたいのは、

今、少しつらい人の耳元で囁きたいことば。

がんばって生きることに疲れてしまって、休みたいと思ってる人に伝

えたい言葉。

11歳のセカイがきらいだった自分、デビューしたばかりの時、ネ

ットでかなり辛い経験をした自分に囁いてあげたかったことば。

今、あなたがいるセカイはとても小さくて、全力で走ればすぐに

飛び出せる。

その場所が、絶対じゃない。

そこにいる人たちとの関係も、絶対じゃない。

学校も職場も家も、SNSも。

風が吹いて、地上の何もかもが変化して、

今日は昨日と色が塗り変わった、真新しいセカイ。

明日はもっと大きく変わる。

今日、あなたを守ってくれた人を、明日はあなたしか守れない。

あなたを傷つけ、あざ笑い、責めた人たちも、いつか孤独に悩

み、虚しさに彷徨う。

もしあなたが疲れてしまったら、逃避の森に隠れればいい。

他人には理解されなくても、心満ちるものに囲まれて生きればい

い。

いい人じゃなくても、みんなに好かれる人じゃなくても、役に立

つ人じゃなくてもいい。

甘えられる人には、甘えて迷惑をかければいい。

嫌われたら、倍嫌えばいい。

軽蔑も、憎しみも、悔しさも、真空パックで冷凍保存して、

時々、電子レンジで少しずつ解凍して、生きるエネルギーにすれ

ばいい。

生きるのがヘタで、人間関係は1番苦手で

夢ばかり見てる愚か者。

そんな自分を受入れれば、

呼吸の仕方を思い出せば

1人分の居場所はきっとある。