「シチュエーション ラヴ」撮影日記1

みんな元気?

毎日、「シチュエーション・ラヴ」の編集をコツコツ地味にやってたけど、や

っと完成に近づいてきた!

カメラの宮下徹也くんがすっごく綺麗に撮ってくれた美しい映像を毎日、編集

してるうちに、この世界に余りにも深くハマりすぎてここから出たくない!ずっ

とここに住んでたいっていう気持ちに・・・。

もしかしたら、この気持ちは戀愛?

ダブル主演、小野莉奈、平井亜門(「アルプススタンドのはしの方」の黄金コ

ンビ)、ほんっとうに素晴らしすぎる!!!

2人ともリアルすぎて途中から莉奈ちゃんと亜門くんの会話が全部、サナとレ

イの会話に聞こえたし、サナとレイの演技はぜんぶ、莉奈ちゃんと亜門くんの

リアルに見えてぜんぜん、区別がつかなくなった。

だから永遠に2人の会話を聞いてたくて、撮影のカットがかけられなくて大変

だった。こんな経験、映画を撮り始めてからはじめての経験!

それは森岡龍、皆川暢二、山口友和、イトウハルヒ、小西貴大、土山茜の映研

メンバーズも同じ。

みんな身も心も成陽大学映研サークルの部員として、必死に映画のことを考え

て、映画のために走り回ってて、なんなら撮影の帰りにみんなでラーメンとか

食べてる時もそうだったんだと思う。

エンディングは自分で編集しながら号泣しちゃったし、1日でも早くこの映画

を愛する気持ちをみんなとシェアしてもらいたくて・・。

だからこれから「シチュエーション ラヴ」撮影日記を書くことにします。

撮影の裏話とか、大変だったこと、感動したこと、キャストの素晴らし

さ・・・。

それにこの作品を作るきっかけになった「演じることと、本当の自分のあい

だ」っていうテーマについても。

あたしは役者っていう生き物ってほんとに凄いなーっていつも思って

て・・・。

あたし自身が中学生ぐらいから学校の教室にいる時も、同級生と話す時も必死

に演技してたし、演じるって何だろうっていつも自分自身で思い続けてたか

ら。

集団にぜんぜん馴染めなかったから、明るくて元気でみんなとうまくやって

いける子を演じないと、この世界では生きていけないって思ってた。

友達と話してても自分のめっちゃディープな世界に潜りたくなって、そんな自

分を隠さなくちゃとか、初めて男の子と付きあった時もほんとの自分を見せた

ら嫌われるって思って、頭の中で脚本をかいてたり・・・。

それが優しさや思いやりだと勝手に信じ込んでた。

ほんとは自分が生きるためにしてたことなのにね。

そういうことって、みんなにもある?

映画を作るようになって、それがリアルに蘇ってきた。

演技は虚構じゃない。

その世界で、その自分で生きるために、必要なことをする。

生きていける自分になる。

それが演技だと思う。

今回、演じてくれた役者たちはみんな、そういう風に映画の中で生きてくれ

た。だからこんなにも、その中に棲みたい、自分の身体の一部としての世界に

なった。

みんなにも、サナとレイに出逢って2人の世界に住んでほしい。

きっと何かに打ち込んでたアオハルの死ぬまで忘れられない瞬間を、そして怖

いほどリアルで瑞々しくて、指でそっと触れたくなる心の震えを体験してもら

える。

人生には息もできないほど感動する瞬間が必ずある。

それを一緒にわかちあってもらえたら。

撮影日記、そんなことがみんなに伝わるように、色んなエピソードを想い出し

て書いていきます。

少しずつしか更新できないかもだけど、気長に待っててね!